エンジニアをしながら技術広報をしている
2024-12-05開発と発信の両立
本記事はMOSH Advent Calendar 2024 5日目の記事です。
1日目にも技術記事を書いているのでよければ合わせてご覧ください。
LINEボットをHonoで実装、Cloudflareでホスティングする
本題
タイトルにもある通り、エンジニアとして引き続き開発に携わりつつも技術広報にも関わるようになってきたのでその話。
なぜ技術広報を始めたか
夏くらいから始めた社内勉強会の運営に関わっていたメンバー3人(@togawa_11と@registakm、私)で技術広報の立ち上げをすることになった。
今はどういった取り組みがいい影響をもたらすのかということを試行錯誤しながら企画を進めたり勉強会で撮影したりレポまとめて発信したりしている。
なぜ技術広報が必要なのかについては「MOSHの技術の話をしたい」で既にまとめていて、特に重要なのは以下2点とした。
- OSSやコミュニティへの貢献を継続的に行う
- アウトプットすることで学べる・得られるものがあるから
OSSやコミュニティへの貢献
「使っているものがメンテされなくなっていく、メンテされなくなったら別のものを使う」
こういったことを少しでも減らすために技術広報の活動はあるべきだと思う。
技術を使い捨てるのではなく育てた上で次の段階へ行く、新たな良いものが出てくるというサイクルが望ましい。
認知を広げて利用者を増やすことができればコミュニティや開発の活性化を促すことにも繋がる。
必ずしも技術広報をする = コミュニティが盛り上がるというわけではないが、OSS開発者や技術コミュニティに支えられている立場の1人としてやれることは積極的にやっていきたい。
アウトプットするメリット
自分たちに返ってくるものもある。
アウトプットすることによって正しい知識を入れ直す、深堀りできていなかった部分に踏み込むなど自身の再学習を促す。
また、投稿前の社内レビューで知識の共有ができたりフィードバックでアウトプットを洗練させたりなどの機会づくりにもなる。
本意でないバズり方(炎上等)などは不要だが、伝えたいことを正しく伝えてそれが評価されるような発信力は身につけておきたい。
貢献活動の中で得られるものがあること自体は良いことだが、それを得ること自体が主目的になってしまうとブレてしまうので気をつけたい。
業務バランスの取り方
基本はフルリモートだが、技術広報の業務は在宅で完結しないこともあるので1日中家にいるときなどは極力開発に集中するようにした。
また、イベントなどで外出先やオフィスにいる時も空き時間があれば開発をしたりテックブログを書いたりなど集中してやりたい作業を入れるなど意識するようになった。
開発にフォーカスすることは作るものの品質やデリバリーの速さにとって非常に大事だが、組織として解決したい課題を率先して取り組む人がいてもいいよねという気持ちもある。
全員が兼業すべきだとは全く思っていないが、個人的には必要なポジションが埋まらない時にじゃあやってみっか!みたいなフットワークの軽さみたいなものは持ち続けたい。
最近やったこと
社内勉強会
開発に関わる様々な話をLTだったり講演といった形で発表してもらう場の企画から当日の進行まで、運営に関わる諸々をやっている。
先月はオフライン会場の設営に時間がかかりすぎてオンラインの準備が満足にできていなかったなど前回できたのに今回できなかった、みたいな反省は多々あるし少し落ち込むこともある。
ただ自分自身もエンジニアとして発表を聞いて楽しむことができるし、前回より上手くいったと思うことの方が数は多いため、総合評価:楽しい。
ポッドキャストのMC
MOSH Tech Radioの進行役をやり始めた。
隔週でテーマに沿った社内ゲストを呼びトークをする場で毎回緊張しながら臨んでいるが社内からは良い反応をいただけているのでやってみて良かったなと思っていることの1つ。
私の開発業務は基盤開発やSRE寄りなのでラジオの場を通して機能開発チームの話を深堀りできるのは楽しい。
機能リリースの報告などはSlackで流れてくるが「あれってどうやって作ったんですか!?」みたいな会話ができるのはただただ楽しんでいる。
編集は@registakmが毎回やってくださっているので喋ることに集中できています、いつもありがとうございます。
福岡開催の勉強会に参加
出張で福岡に行き、共催の勉強会に参加させてもらった。出張は数年ぶりの出来事でかなりワクワクした。
テーマが「仕事への情熱」ということもありエンジニアだけでなく色んな職種の方に集まってもらい、色んな視点で1つのテーマについて話している様子が非常に良かった。
このコミュニティを盛り上げようというよりも、福岡という地域をIT企業が盛り上げようとする活力みたいなものがあり参加していて楽しい会だった。
そしてそれを支えるスタートアップ向けの支援制度や企業もいて福岡にIT企業が集まる理由がなんとなく分かったような気がした。
大規模カンファレンスに参加
11/30に行われたYOUTRUST PRODUCT HISTORY CONFERENCE 2024にスポンサーとして参加してきた。
CTOのRyosukeIketeruが登壇し、その姿を写真に収めたり懇親会に参加させてもらったりなどした。
他社ブースを見て事前に準備が必要なもの、会場で担当者がやることなど学ぶものが多かった。
これまではいちエンジニアとして参加したことしかなかったため、技術広報視点で見ることで気付けるものがあった。
また、本イベントのテーマでもある各社のプロダクトの変遷であったり苦労した部分を聞けたのはとても勉強になったので来年も開催されるようであればぜひ参加したいと思う会だった。
これからやりたいこと
引き続きイベントや技術発信は続けつつ、こういった取り組みを企業文化にしていくためにはどうすべきかということを考えている。
発信し続けることでコミュニティに今まで以上の貢献をしていきたいし、それによって盛り上がるコミュニティが1つでも増えればと思っている。
またそういった活動に対して何か分かりやすい報酬があるような制度もやりたいと思っていて、コネヒト社のスマイル制度のような制度を作りたい。
発信した人、それを受け取る人、実際に利用する人など全員が嬉しい仕組みを構築するのが直近のミッションかなと思っている。